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2012年9月1日土曜日

野生のイルカとふれあう


翻訳原稿はあります。チャンスがあれば、出版したい・・・

なお、原著には写真も16ページ含まれています。写真もセールスのキーポイントだと思っています。

 


青柳洋介 ブック・クリエイター



連絡先

福岡事務所
820-0011
福岡県飯塚市柏の森 492-9
青柳洋介


東京事務所(仮)
154-0001
世田谷区池尻4丁目

iPhone 090-8461-3903




【原書の情報】
■ タイトル: To Touch A Wild Dolphin
                  - A Journey of Discovery with the Sea’s Most Intelligent Creatures
■ 仮題: 野生のイルカとの触れあい - 海でもっとも知的な生き物の観察研究
■ 作者: Rachel Smolker(レイチェル・スモールカー)
■ 総ページ数: 274ページ(写真16ページ含む)
■ ISBN: 0-385-49176-X
■ 発行年: 2001年
■ 作者について:(袖)
1982年にモンキー・マイア・ドルフィン・リサーチ・プロジェクトを共同で始めた。イルカの生活をあらゆる方面から洞察して、画期的な業績を残し続けている。ブリティッシュ・コロンビア、バハマ、ニュージーランドなど、世界中でイルカとクジラの研究に参加してきた。東南アジア、中央アメリカ、マダガスカルで霊長類の研究も行なってきた。現在は、バーモント大学のリサーチアソシエイトの職を持つ。ミシガン大学の動物学博物館と協力関係にある。ミシガン大学で博士号を取得。バーモント在住。

書評:(裏表紙)
ほんのひと握りのサイエンティストだけが、自分の世界に他人を難なく導ける本を書ける。レイチェル・スモールカーはそのようなことができる数少ない中のひとりだ。イルカは人間と似ているようでもあれば、まったく違うようでもある。イルカが水の世界で生きるには、独特の感覚、スキル、反応などの能力が必要だ。スモールカーがその世界へ導いてくれる。タイトルが示すように、輝きを放ち、挑発的で、知的で、不思議で、とりわけ魅惑的と言ってよい本である。
  --Richard Ellis, author of Encyclopedia of the Sea and Deep Atlantic

この重要な本を読みなさい。パイオニア的研究だ。イルカが想像以上の不思議ですばらしい生き物であることを明らかにした。人間と異なるようでもあれば、似ているようでもある。われわれの仲間としてイルカをみなすためのランドマークとなる。
--Sy Montgomery, author of Journey of the Pink Dolphin

【レジュメ】
■ あらすじ
 60歳過ぎのエネルギッシュなエリザベス・ゲイウェンは、1981年に仕事を引退して世界各地を旅している。アメリカのサンタクルーズにある研究所に立ち寄り野生のイルカについて報告した。オーストラリアのパースの北、850Kmにモンキー・マイア(猿の居住地、現在は世界遺産)という場所がある。あまり知られておらず、研究場所として最適だ。野生のイルカが人から手渡しでエサをもらっている。報告を聴いていた著者に、ゲイウェンは「あなたは、必ずそこへ行くよ」と告げて立ち去った。
 1982年7月、クラスメートのリチャード・コナーとアメリカを発ち、ゲイウェンの予言どおり、はじめてモンキー・マイアを訪れた。野生のイルカにはじめて触れたのは、メスのホーリフィンだ。個体識別の方法を研究した。はじめのうちは背びれで見分け、そのうちに顔や体やしぐさで見分けられるようになった。イルカには、まさに人間と同じような個性があることが分かった。人と接するのがうまい、人になつかないおてんば娘、複雑で頭のいい気分屋、少々シャイな感じ、興奮しやすく攻撃的で動きがすばやい、などの個性がある。
 著者とリチャードは、一日中イルカと共にし、テープレコーダーで記録した。観察ノートも取り、観察スキルを磨いた。だが、野生のイルカがいつ、どのようにして、人と触れあうようになったかは、いまだに謎だ。著者は、偶然にそうなったと推測している。手渡し餌付けの元祖は私だと主張する人もいる。モンキー・マイアでの人とイルカの触れあいがどのように始まったかは分かっていない。南半球では10月ころから夏場に入る。イルカもあまり現れなくなり、さそりが出たりもする。暑さに耐えられなくなり、帰ることにした。今回は表面をかじっただけだが、予想以上の収穫があった。データを系統的に収集して検討すれば、無限の可能性があると思えた。そして、モンキー・マイアを後にした。
 1984年7月、クラスメートのサリー・ビバーズが加わって、モンキー・マイアへ戻った。それ以降、10年以上にわたり研究を行ない、本書を書き上げた。研究内容は、イルカと海綿、ビッグ・バン、イルカの社会、イルカの同盟、子育て、ホイッスルとクリックス、イルカの知能と感情、イルカのコミュニケーションなどだ。
 環境保護と観光開発などについても実例が述べられている。世界各地で漁具によってイルカが傷ついたり死んだりしている。中国のある川では、ダム、舟、漁具、汚染のために、川イルカがほぼ絶滅した。


主な登場イルカなど
エリザベス・ゲイウェン:著者がモンキー・マイアのイルカに会いに行くと告げた。

ホーリフィン:背びれにえんどう豆大の穴が開いている2歳と7歳の娘を持つ20歳少し前の母親。野生とは思えないほど、人と触れあうのがうまい筋金入り。

ニッキー:ホールフィンの7歳の娘。背びれの上部に2、3箇所の裂け目がある。あまり人になつかないおてんば娘だが、気に入った人にはとてもなつく、複雑で頭のいい気分屋。

クルックドフィン:6歳の娘を持つ母親。背びれが曲がっている。少々シャイな感じ。

パック:クルックドフィンの6歳の娘。母親似でなく、デリケートであったり攻撃的になったりする。

ビビ:美しい青年。興奮しやすく攻撃的で動きがすばやい。

スノッブノーズ:大人の男性。はじめのころは警戒心が強くあまり近寄らない。口先を突き上げておどけるので、この名前にした。


推薦する理由:
著者の15年に渡る研究の成果であり、著者のライフワークの一環とも言える。イルカを個体識別し、家族関係や仲間関係を分かりやすく説明している。観察場所は世界遺産にもなっているオーストラリアのモンキー・マイア。知られていなかったオスの同盟やダークサイドな面などについても明らかにした。魚を捕まえるときに行なう海綿利用やイルカの子育てなども興味深い。そのイルカたちとの触れあいを通して、イルカ物語風に描いている点が特徴である。くわえて、進化論や行動学などについても述べている。さらには、サイエンス・アドヴェンチャー風の旅行記という感じもする。古き良きアメリカの大学、カリフォルニア大学・サンタクルーズをベースにしたフィールド・ワークが主体の研究報告でもある。

高校生や大学生や若者の啓蒙書としても使えそうだ。くわえて、ひとりのタフで自由な女性の生きかたという観点から見ると、年配の方にも興味深いと思う。

電子ブック化も視野に入れています。

幅広い読者層を想定しています。短期間で売るよりも、ロングライフの本だと考えています。





内容の抜粋)


●イルカの通信方式は?

 イルカの体は、このようにユニークな構造をしているので、イルカは、信じられないほどの多数の音が聞ける。周波数が優に百キロヘルツを超える音さえも聞ける。人の場合には、耳が良い人でも、せいぜい、二十キロヘルツまでしか聞こえない。

イルカは連続する「クリック」音を出し、戻ってくる反響を聞く。イルカには「音が見える」と言ってもよく、耳でエサを見つけて追う。目で区別できない物の違いを、音で見分ける。物の質感や、大きさや、物がある方向さえも見分ける。また、イルカ同士で、互いの体の内部までも見ているようだ。イルカは相手の骨や、組織や、空気嚢の構造の違いを見分けて、互いの精神や肉体の状態がどうなっているかを知るようだ。

 イルカは、さまざまな音を出して反響音を聞く。また、魚を気絶させるほど大きな音も出せる。イルカが出す大きな音は、人も含めて動物に大きなダメージを与える。



●イルカ男は?

 私は、イルカと話す生々しい夢を見たことがある。私はバーにいたのだが、常連のアル中がいて、煙も立ち込めていた。バーは、怪しげなたまり場のような雰囲気だった。私はモルト・スコッチのダブルをオン・ザ・ロックで楽しんでいた。少しだけ不安を感じながら、酔っ払い男がたくさんいる中で、女ひとりでカウンターに腰掛けて飲んでいた。

 ある男が私の隣に来て話し始めた。何の話だったかは忘れたが、私が男から少し目をそらして、もう一度男を見ると、男はイルカに変身していた! 男は椅子の下のほうの棒に尾ビレを乗せて、腰掛けていて、冷ややかな雰囲気を漂わせて、ちびちびと長い口先で酒を飲んでいた。

私はびっくり仰天した。

「オー・マイ・ゴッド、これだ」
と思った。

イルカ男に知りたいことを尋ねれば、イルカ男が答えを告げる。

 私に与えられた唯一のチャンスだと分かっていたので、知りたいことの中で、効果的なただひとつの質問を考えた。究極の質問が何であるかを考えていたのだが、思いつかない。馬鹿げた質問でさえ思いつかない。ましてや、イルカの本質を明らかにする意味深な質問など思いつくはずもなかった。

 夢の中で、怪物がでてきたので、走って逃げようとするが、体がいうことをきかないような体験をしたことがあれば、あなたには、私の感覚が理解できると思う。私はひどく落胆したが、落胆は状況を悪化させるだけだった。時すでに遅し。イルカ男は人に戻ってしまい、チャンスは逃げた。



●野生のイルカの里は?

 私たちは、震えながら、頭上を通り過ぎる星を一晩じゅう眺めた。正体不明の奇妙な音が、ゴトン、ゴトンと聞こえた。後になって、それは、カンガルーが立てた音だと分かった。小さくて奇妙な有袋類が、這いまわりながら、私の背中で暖を取る夢を見た。私は目が覚めても、夢か現かの区別ができなかった。

 夜が明けたとき、辺りの景色はあまりにも鮮やかで、現実離れして見えた。点在する野花の中で、ピンク色のインコの群れがエサをついばんでいた。華やかな薄ピンク色のオウムもいた。

さまざまな大きさや形をしたアリが、私たちの体や、荷物の上や、周囲を這いまわっている。見慣れない鳥が、茂みの中で跳ねまわっていて、鳴きながら、玉虫色の青と黄色の姿を見せびらかしている。

片側には、薄緑色の茂みがあり、反対側には、アカシアの茂みがあった。錆色のアカシアの花びらには、黄色の斑点がついている。輝く朝の陽光の中で、茂みの緑とアカシアの色が対比している。

景色があまりにも美しくて不可思議だったので、私は地球以外の惑星で目が覚めた気がした。



●野生のイルカの里、オーストラリアの領土問題は?

 シャーク湾は、オーストラリア大陸の西端にあり、ヨーロッパの探検家が、初めてオーストラリア大陸に足を踏み入れた地点だ。長い間、ヨーロッパの探検家には、オーストラリアは幻の大陸だった。オーストラリアは、ほんとうに存在するのだろうか、広大な南の大海の中に、そんなものがあるはずはないなどと疑っていた。航海術や装備が未熟だったので、大陸を発見する試みは、ことごとく失敗した。大陸の近くまで航海して、大陸の音が聞こえる地点まで来た、頑健な探険家もいた。しかし、彼らは、不思議な大陸へ接近したことには気づかずに、ヨーロッパから数か月の厳しい航海をしてきて、疲労こんぱいしただけで帰っていった。

 オランダ人のダーク・ハートグが、初めてオーストラリアへ上陸した。一六一六年、現在のインスクリプション岬に、エンドラヒト号を接岸した。だが、島は不毛の地で、風が強かった。この島はシャーク湾の列島の中にあって、現在では、ハートグ島と呼ばれている。ハートグは、上陸地点にシロメ(錫と鉛などの合金)の飾り版を置いたが、その飾り版は安置されてはいなかった。一六九七年に、別のオランダ人、ド・フラミン船長が、インスクリプション岬に立ち寄って、ハートグの飾り板を取り除き、自分の飾り板を据えつけた。だが、後年に、ハートグの飾り板に戻された。一七二二年、フランソワ・ド・サン・アルワーンが、インスクリプション岬に上陸し、正式にフランス領土だと宣言した。フランスのコイン二枚と羊皮紙一枚を、びんに入れて埋め、乗組員一名の遺骸も埋葬した。この不毛の地で、所有権を巡って争いが起きたとは想像しがたい。

 一六九九年、イギリス人ウイリアム・ダンピアーが、シャーク湾と命名した。一八〇〇年代初期、ジェオグラフ号のボーダン船長と、ナチュラリスト号のハメラン船長、ふたりのフランス人探検家が、シャーク湾、および、海域の海図を、初めて作った。一八二七年、イギリス人が、西オーストラリアに、初めて入植地を作った。入植地は、シャーク湾からかなり南方の、キング・ジョージ・サウンド(現在のアルバニー)と、スワン・リバー(現在のパース)だった。オーストラリア全土は、最終的に、大英帝国の支配下に入った。

 もちろん、オーストラリアの歴史は、ヨーロッパ人から始まったのではなく、四千年以上も前にオーストラリア先住民のアボリジニから始まった。シャーク湾には、ナンダ族とムルガナ族がいた。シャーク湾にある、最も古いアボリジニの居住地跡には、貝塚(貝、カニの爪、哺乳類の骨、石器などが堆積している)があるが、今から五千年も前のものだ。今のところ、歴史家や考古学者が、シャーク湾の綿密な調査をしていないので、古い居住地跡が、まだ他にもあるかもしれない。



●海の同盟と山の同盟は?

イルカ同盟は、海の同盟、水平型

サル山同盟は、山の同盟、垂直型


 リアルノッチとハイは、ホーリフィンを奪い取るための助っ人だった。三頭は、すでに、マンチを群れに取り込んでいた(ホーリフィンを略奪している間、マンチは群れから逃げなかった)。トリップス、バイト、セタスの群れが、ホーリフィンを拉致し、ふたつの群れに分かれた。ふたつの群れは、距離をあけずに、声が届く範囲にいた。私たちは、群れが他の群れと特別な絆を持つ理由を考え始めた(二次同盟と呼んでいるもの)。群れが協力して、第三の群れを圧倒し、メスを奪い取る理由も考えた。他の群れからの攻撃に対して、堅い防御壁を築く理由も考えた。

 オスの政治的な世界は、群れ同士の協力によって複雑化する。オスは、自分の群れの中で関係を築くだけでなく、二次同盟の中でも協力関係を築かねばならない。イルカがさまざまな協力関係を築く発見は重要だ。哺乳類のオス同士はめったに協力せず、長期間の協力関係を結ぶことはほとんどない。二頭か三頭で群れを作り、さらに他の二頭か三頭の群れと協力関係を結ぶ哺乳類で、知られているのは、イルカと人だけだ。

 たとえば、猟師の社会では、二人の兄弟が、資源を分け合って助け合う。兄弟は、村の他の小さな集団と協力関係を結び、村を守ることもある。他の村連合や近隣の部族に対抗するために、いくつかの村が共同戦線を張ることもある。さらに、現代社会では、共同体が幾重にも重なり、民族国家のような組織を築いている。後になって

「ワウ・クラウド(群集)」

と呼ぶオスの群れが、あることが分かったが、

この時点では、オスの複雑な関係を調べ尽くしていなかった。約十四頭からなる「ワウ・クラウド」は、それまでの群れのパターンと一致しなかった。ワウ・クラウドに出会うと、オスは、必ず全員がそろっている。ワウ・クラウドには、ペアもいるが、ペアの組み合わせが変わることもある。また、二頭か三頭からなる仲間関係は、安定していないし、二次同盟も作らない。リチャードは、ワウ・クラウドの構造を整理しようと決心した。ワウ・クラウドの観察に専念して、数年間の研究をした結果、その構造を「スーパー・アライアンス(超同盟)」と結論づけた。イルカは、同盟や二次同盟を作るが、スーパー・アライアンス内の仲間関係は安定してない。

 同盟の発見と、同盟同士で協力関係を結ぶという発見には驚いたが、シャーク湾でのさまざまな協力関係のすべては分かっていなかったし、いまだに、分かっていないのかもしれない。



●イルカの里の人事は?

大学教授は管理職、学生はアーティスト


 夏の終わりに、三人の科学者が訪ねてきた。私にとっては、動物行動学研究の永遠のヒーローたちだ。アーヴ・デボーはハーバードの文化人類学部長で、一九六〇年代に類人猿を研究したパイオニアだ。カラハリ砂漠のカン・ブッシュマンと、中央アフリカのピグミーの行動研究も行なっている。リチャード・ランガムはミシガン大学教授で、ジェーン・ゴダールのゴンベ川保護区で、生態学的観点からチンパンジーの行動を研究して、マッカーサー賞を受賞したばかりだった。バーブ・スマッツもミシガン大学教授で、ゴンベで研究して、“Sex and Friendship in Baboons”のタイトルの魅力的な本を出していた。三人が訪れたおかげで、イルカの観察は力を得て、私たちには自信もわいてきた。イルカを観察するときに、科学的な手法を導入する上で、不可欠なリーダーシップについても教えてくれた。

 リチャード・ランガムとバーブ・スマッツは、リチャード・コナーの博士課程の担当委員だった。ふたりは、オスのイルカの行動を見て興奮し、リチャードに、博士論文はオスの行動に焦点を当てるように奨めた。アンドリューと私の大学院入学も、手助けすると言ってくれた。研究テーマを分割して、個々の能力がぶつかり合わないようにすれば、最終的に、私たちが良質の博士論文を仕上げられるはずだとも言った。私は、イルカのコミュニケーションに焦点を絞ることにした。アンドリューは、メスの社会的な関係に焦点を絞った。プロジェクトは、新段階に入り、各人がそれぞれプロジェクトを受け持ち、研究の領域と目標も明確になった。しかし、私は、ほとんどいつもアンドリューといっしょになって、オスのイルカを観察した。

 それからの二年間は、毎日のように、オス同士の驚くべき複雑な関係が発見できた。オス同士で群れを作って、協力する性質があった。そこで、オスの同盟を

「アライアンス(同盟)」

と呼ぶことにした。オスは協力してメスに

「種つけ」

をする。

最初に、メスを選んで、そのメスを群れから拉致して、追いまわすのが、典型的な種つけだ。オスの群れは、メスの周りで示威行動をして、メスの背後を並んで泳いで、ノッキングする。メスの生殖器をチェックして、マウンティングもする。種つけは、荒っぽいことが多くて、オスの群れは、発作的に頭を上下させて、メスに向かって叫び声を上げる。攻撃がエスカレートすることも多く、メスを追いかけ回すこともある。通常、メスは、数時間から数週間だけ、オスの群れといっしょに過ごす。



●ランダムハウスのダブルデイの本である・・・

謝辞

 まず、過去および現在のモンキー・マイアのイルカたちにお礼を述べます。私たちが、観察するのを許してくれて、ボートの騒音にがまん強く耐えてくれて、イルカの社会を充分に見せてくれたことに感謝します。両親のロバート・スモールカーとローズマリー・スモールカーに感謝します。自然に対する正しい認識と関心を与えてくれました。私は、自然に対して末永く感謝の念を抱きます。自然が失われれば、生きる道に迷ってしまうでしょう。エリザベス・ゲイウェンは、私たちをモンキー・マイアへ「導いてくれました」。バーンド・ワージッグは、手助けしてくれて、ずっと道案内の灯りを燈してくれています。
 過去から現在に至るまで、モンキー・マイアのレンジャーによる支援と、イルカ王国の沿岸警備に対して敬意を表します。モンキー・マイア観光協会にも感謝いたします。西オーストラリア博物館、とくに、ダリル・キッヘナーと西オーストラリア大学の有意な支援、とくに、リチャード・ホルストに感謝します。カリフォルニア大学サンタクルーズ校ロング・マリーン・ラボラトリーとミシガン大学動物学博物館は、合衆国で計り知れない貴重な後方支援をしてくれました。
 ナショナル・ジオグラフィック協会、シービー・トラスト、ゴードン・アンド・アン・ゲッティ、合衆国科学基金、ミシガン大学は、主要な財源を支援してくれました。感謝いたします。ルース・マスグレイブ、ケン・マスグレイブ、アーヴ・デボー、リチャード・ランガムによるプロジェクト推進に感謝いたします。
 大学および大学院時代に助言者として支援してくれた方々は、私の思考や方向性に対して多大な示唆を与えてくれました。ケン・ノリス、バーンド・ワージック、ボブ・トリバー、バーブ・スマッツ、アーヴ・デボー、リチャード・アレキサンダーの面々です。感謝いたします。
 モンキー・マイアでの共同研究者、アンドリュー・リチャード、リチャード・コナー、ジャネット・マン、エイミー・サミュエルズ、パー・バーグレン、マイク・ハイサウス、ジョン・ペッパー、ビル・シャーウィン、みなさんに感謝します。本書に述べた体験の多くを共有しました。とくに、アンドリュー・リチャードとジョン・ペッパーは、同僚であり、助言者であり、親愛なる友人でもあります。
 夫のバーンド・ハインリッヒは、熱心な生物学者兼ライターです。この体験を書くに際して、励ましてくれました。科学的な研究成果が学会の一部のエリートにしか知らされなければ、大して世の中の役に立たないことを教えてくれました。本書の執筆中には、洞察に満ちた聞き手も務めてくれました。夫には、モンキー・マイアへの最後の旅の後で出会いました。不思議なのですが、夫と出会う前まで、私の心を独占していた動物と場所(イルカとモンキー・マイア)を、夫はまだ見ていません。
 ニーナ・リアン、クリスチーナ・キャンネル、ダブルデイの編集者シーン・マクドナルドとナン・タレスは、あらゆる局面で原稿の改善に貢献してくれて、出版作業全体を指導してくれました。

   みなさま、心から深く感謝します!



●翻訳家の仕事は?

僕の先生は朝日新聞を引退した仙名紀さんだった・・・

http://sammy.tea-nifty.com/


訳者あとがき(素案)

 翻訳家の仙名紀さんがブログにアップしたイルカ本。面白そうだったので、翻訳してみたいと手を上げた。出版社との出会い系サイトに翻訳企画を掲載したが、半年たっても音沙汰なし。あきらめようかと迷っているときに、下北沢の飲み屋で女の子たちが話しているのを見ていて、女の子たちが「イルカ」に見えた。翻訳作業は下北沢近辺のイルカ娘や、イルカ男たちと飲みながら進めたが、世田谷・池ノ上のジャズバーMのママPさんや、従業員のKちゃんのお世話になった。また、下北沢の沖縄バーNのママKさんや、従業員のAちゃん、Mちゃんのお世話になりっぱなし。うるさい酔っ払いイルカ男のお相手、どうもありがとうございました。その他にも、池ノ上や下北沢のたくさんの方々と、楽しくやりながらの翻訳作業でした。まるで、下北沢近辺がオーストラリアのモンキー・マイアのように感じることもありました。だって、イルカ娘やイルカ男がたくさんいるんだもの。

 翻訳家の仙名先生は厳しい方で、コツしか教えてくれません。しかも、暗号のようなものが多いです。たとえば、翻訳ツールとして、編み物の道具などを推薦してくれます。お世話になりました。

    そして最後に、この素晴らしい本の原作者、
 
    レイチェルさん、カンパイ!

                       本のクリエイター 青柳洋介







目次

プロローグ        1
イルカにであう
イルカはかしこいのか?
一章  モンキー・マイアへ    17
ふしぎなおつげにさそわれて
二章  初めての訪問       27
イルカもきもちをあらわす
わかちあう
イルカをまもる
三章  イルカのもとへ      51
モンキー・マイアがよんでいる    
四章  シャーク湾        63
じゆうといきていることをかんじる
オーストラリアのれきしをしる
おおまかにしぜんをしる
五章  野生のイルカを追跡    81
かがくてきにかんさつする
にちじょうをかんさつする
六章  イルカと海綿       105
イルカもどうぐをつかう
七章  ビッグ・バン       115
たましいはガイアとともにある
イルカはスタンガンをもっている
八章  イルカの社会       135
オスはダークなめんをもつ
九章  男たち          147
オスはどうめいをくむ
オスはたたかう
十章  母、娘、姉妹       171
こどもをうんでそだてる
セックスをする
十一章 ホイッスルとクリック   187
はなしあう
はなしかたをけんきゅうする
十二章 モンキー・マイアの生活  215
サイクロンがくる
リゾートにかわる
十三章 イルカの知能と感情    239
きょうりょくする
きょうかんする
十四章 イルカの保護       257
しぜんをほごする
エピローグ        269
イルカもわたしもいきている
謝辞           273
訳者あとがき


サンタクルーズ(英: Santa Cruz、発音 /ˈsæntə ˈkruːz/)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州中部サンタクルーズ郡最大の都市であり、同郡の郡庁所在地である。2010年国勢調査での人口は59,946人であり、2000年からは10%増加した[1]。モントレー湾の北端にあり、サンフランシスコ市からは南約72マイル (115 km) にある。

1 カリフォルニア大学サンタクルーズ校 4,679

イルカの研究は、UCサンタクルーズで行われた・・・


2006/09/08
                                     Book Creator 青柳洋介

                           「The Urban Handbook」

■  自己紹介:
 『アサーションベース設計』原書2版 監訳 東野輝夫 岡野浩三 中田明夫 丸善 平成16年、にフリーランス翻訳者として加わり、実質的にアンカー役をした。”Animals in Translation” Temple Grandin Scribner 2005年を数社に持ち込んだ。他に2件ほど持ち込み企画をした。

最近の状況
―読書
必要・興味があるものをランダムに読む。『脳・神経科学入門』 森岡周 共同医書出版社、『宇宙起源をめぐる140億年の旅』ニール・ドグラース・タイソン 早川書房、『マネーの公理』マックス・ギュンター 日経BP社、”The History Of Money” Jack Weatherford, Three River Press、『テクノロジストの条件』 P・Fドラッカー ダイヤモンド社、『スティーブ・ジョブス』 ジェフリー・ヤング 東洋経済、『SYNC』 スティーブン・ストロガッツ 早川書房、『東京奇譚集』村上春樹 新潮社、『宮さまとの思い出』高円宮久子 産経新聞社、『鳥への挨拶』ジャック・プレヴェール ぴあ、『ソロモンの指輪』コンラート・ローレンツ 早川書房などを読んだ。

―音楽
 ポピュラー音楽、クラシック音楽を聴く。ボブ・マーリィ、ボブ・ディラン、ニーナ・シモン、マイルス・デイビス、アントニオ・カルロス・ジョビンなどが好きだ。ジャズなどの歌詞を趣味で翻訳している。プレヴェールを知り、シャンソンもなかなかいいと感じている。ホルストの”The Planets”、ドボルザークの”From The New World”などを聴く。テクノ系などの新しいものもたまに聴いたりする。小さなジャズ・ライブのDVDの試作(訳詩など担当)に参加した。小さなジャズ・ライブを企画し2006年3月5日に開催した。

―美術
 ゴッホ展、ギュスターブ・モロー展、アキノイサム展などを見た。岡本太郎の「明日の神話」の展示を見た。

―映画
 ロッテ・ライニガーの世界初のアニメを見た。アイスランド映画祭でフレドリクソンの映画を初めて見た。アラブ映画祭で「イラク、わが故郷」を見た。スタジオ・ジブリの「王と鳥」、「ゲド戦記」を見た。

―芝居
東京乾電池30周年記念公演の「夏の夜の夢」、坂口安吾の「桜の森の満開の下」、ロベール・ルパージュの「アンデルセン・プロジェクト」などを見た。

―TV
NHKの「地球大進化」「大自然スペシャル進化の島ガラパゴス」「世界遺産シリーズ」などのドキュメンタリーを面白いと感じる。

―ワークショップなどへの参加
 bauhaus dessau und burg giebichenstein halle FORM_RAUM_IDEEのオープン・セミナーに参加した。村上春樹シンポジウムー翻訳論に参加した。Urban Typhoon Simokitazawa 2006に出席し、公立はこだて未来大学のArt Harbourのブックレット作成作業に参加中。

―その他
今は特定のスポーツはしてないが、できる限り歩くようにしている。渋谷へ行くときやスーパーへ買い物に行くときなどは、基本的に歩くようにしている。できる限り料理などもするようにしている。




経歴書                              2009/11/23  現在
                                                      青柳 洋介
1.            学歴
  1976年4月 東京大学教養学部理科1類 入学
  1981年3月 東京大学工学部物理工学科 卒業

  TAC 中小企業診断士講座 2002年9月 修了
  翻訳学校 フェロー・アカデミー 2003年7月~2005年9月 修了
  アメリア・ネットワーク ブックハンター養成講座 2005年7月 修了


2.職歴
  1981年4月 ~ 2001年11月
  某電機メーカーにて、システムエンジニアとして勤務した。

  2004/1/1 個人事業主 翻訳者を開業した。2008/12/31日 廃業

  2009/1/1 個人事業主 Creatorを開業した。


・  「アサーションベース設計」丸善(株)2004年9月30日 刊行 503ページ
    (最新のLSI設計手法の書籍 共訳
        原著:Assertion-Based Design, Harry Foster, Kluwer Academic Publishers)

・  “Animals In Translation” Temple Grandin, Simon & Shuster Inc.

翻訳出版の企画を行ったが、その時点で、担当翻訳者が決定済みだった。
  NHK出版から、『動物感覚』のタイトルで出版された。

・  “To Touch A Dolphin – A Journey Of Discovery with the Sea’s Most Intelligent Creatures” Rachel Smolker, Random House Inc. Doubleday

 『野生のイルカとふれあう - 世界遺産に生息する知的生命体発見の旅』
 のタイトルで、翻訳出版の企画を行った。いくつかの出版社をあたったが、
企画を応諾する出版社が見つからなかった。

なお、本書については、翻訳済み原稿があります。


3.連絡先など

#所在地
〒154-001
   東京都世田谷区池尻
氏名:青柳 洋介(あおやぎ ようすけ)
性別:男
生年月日:昭和31年6月22日

E-Mail:  ayosuke.cosmos@gmail.com
Web Site : http://ayosuke-cosmos.blogspot.com/


#資格

免許・資格 普通自動車 xxxxxxx号 昭和52年8月23日
      第一種情報処理技術者 第1140771号 昭和58年2月10日
(なお、ペーパードライバーなので、運転免許は身分証明書として使用)


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